今回は、パン作りの道具 番外編。
みなさん、クープナイフってどうされていますか?
もちろん製菓売り場などで売ってますし、代用として包丁を使ってる、という方もいらっしゃるかなと思います。
包丁でももちろん切れますが、美しいクープを入れるために切れ味を考えると薄い刃物がよいので、カミソリがおすすめです。プロのパン屋さんでも実際使われているそうなので、間違いないでしょう。
今回はおうちで簡単にできる、クープナイフを作ってみましたので、ご紹介しますね。
焼く前にパン生地の表面に入れる切り込みのことを言います。
フランスパン(バゲット)やカンパーニュ等の表面が美しい模様のように見えるのは、クープ(切り込み)を入れ、焼くことによって生地が開いて出来るものなのです。
お店によってクープの入れ方が違い、デザインとしても表現されています。
クープナイフとは、クープを入れるナイフ(包丁)のことを指します。
用意するもの
●両刃カミソリ 1枚
●割り箸 1本
●カッター
両刃のカミソリは、ドラッグストアや100円ショップでも売ってるので、お手頃なものを選んで下さいね。お店に行ったら、10枚入りで売ってました。
割り箸はコンビニでもらったもの。
使う道具はカッターだけ。
平たくなるように、片側をひたすらカリカリ削ります。
先端から5cmくらいが目安ですね。
けっこういいかんじです。
厚さでいうと、半分くらい(約1.5mm)になったでしょうか。
まずは、片側に割り箸の先を通して。
手を切らないように十分注意して。
突き抜けて反対側にも。
手を切らないように、刃のない上の部分をつかんで、十分気をつけて。
しっかり通します。
カーブを平たくなるように整えて、
はい、10分もかからずに出来上がり!
シュシュッと切れ味抜群。
切れ味が悪くなったら、カミソリ(替刃)を交換すればOK。
ぜひ試してみて下さいね。
以下、2018/9/25追記
クープの切れ込みを入れるといっても、簡単なようで上手くいかないこともあります。
解決のヒントになりますように、気を付けたいポイントをご紹介します。
クープを入れる気を付けたい4つのポイント
- クープを入れる位置を決めましょう。複数個所入れる場合は、そっと指で跡をつけて印にするのもよいかもしれません。
- 刃先を使って、少し斜め45度くらいの角度で入れましょう。
- 軽くクープナイフの柄を持ち、手早くスーっと優しく動かします。恐る恐る躊躇しながら入れると切れ目がヨレます。
- 生地が乾燥しないように注意しましょう。乾燥していると、ナイフを入れた時にヨレる原因になります。
シェフは、どんな風にクープを入れているのでしょう?
動画で見ると、さらに良くわかりますよ。(映像の後半:成形・焼成の工程)
2016/09/09 TEXT & Photo:Pain Kitchen