2月は雪の季節。今年は1月に大雪が多かったのですが、さて今年の2月はどうでしょう。根菜を中心とした冬野菜が本格的な旬を迎え、一足早い芽キャベツなどの花芽野菜が出回り始める時期。それらの上手な取り合わせも話題が広がる献立コーディネートかもしれません。
旬の食材1. 菊芋
主な産地:長野
天然のインスリンとも言われるイヌリン(糖質の吸収を抑える)が豊富に含まれるキクイモ。見た目は生姜のようですが、実はキク科のヒマワリ属で、健康や美容に貢献する食材として注目を集めています。味覚はシャキシャキとして淡白。冬の終わりころ、店頭に並びます。
旬の食材2. みかん
主な産地:愛媛・和歌山・静岡
日本を代表する果物といえばみかん。ビタミンやクエン酸などが豊富で、寒い時期は疲労回復や風邪の予防にも良いと言われます。そのままいただくのが一般的ですが、ソースやジャム、果汁や果肉を利用した冬料理にはもってこいの素材でもあります。甘味や隠し味にもなる旨みにも注目したいところです。
旬の食材3. 芽キャベツ
主な産地:静岡
同じアブラナ科ではありますが、キャベツとはちょっと違います。主軸の頂芽が丸く結球するキャベツに対して、芽キャベツは葉の付け根に出てくる脇芽が小さく鈴なりに結球します。別名で子持ち甘藍(カンラン)と言われる所以です。アクがあるので下ゆでしてから使うのが普通。気候が寒いほど葉がしっかりと綺麗に巻かれるため、冬から春先が一番美味しくいただけます。
旬の食材4. 紅玉主な産地:青森、長野
小ぶりで真っ赤に色づく紅玉りんご。古くから栽培されていますが、多品種化にちょっと押され気味でした。それでも最近は、引き締まった果肉や甘味と酸味のバランスが料理やお菓子づくりによいと見直され始めています。香りもたち、タルトやアップルパイにも最適です。
協力:Restaurant URA
TEXT & Photo:Pain Kitchen. Tetsuro Nanya