9月は夏の締めくくり。まだまだ暑さも残るため、秋を迎える食材というよりは夏の名残りを味わうという感覚で、旬の食材選びをしてみました。
旬の食材1. 冬瓜
主な産地:沖縄、愛知
夏に収穫されながら、完熟すれば皮が硬くなり冬まで保存が効くことからこの名前がついたと言われる冬瓜(とうがん)。あっさりとした味わいで、低カロリー。体の熱をとる効果から薬膳料理にも多く使われます。淡白な旨味を上手に生かす工夫を忘れないで。
旬の食材2. そうめんカボチャ
主な産地:岡山、長野、京都
加熱すると果肉の繊維がほぐれて糸状になることから、別名「金糸瓜(きんしうり)」とも言われます。シャキシャキとした食感が特徴ですが、余熱ですぐに柔らかくなるので、茹でたらすぐに冷ますことが肝心。味や香りにくせがないため、いろいろな料理に活用いただけます。
旬の食材3. 鰯
主な産地:千葉、茨城、三重
DHAやEPAなどの不飽和脂肪酸を豊富に含む沿岸の回遊魚。世界中で愛され、その調理法は実に多岐に渡ります。鮮魚だけでなく、イリコやめざし、ちりめんじゃこなどの加工品も多彩で、イタリア料理では、カタクチイワシを塩蔵したアンチョビでも有名です。
旬の食材4. スイカ
主な産地:熊本、千葉
スイカの旬は、6月から9月。収穫されるとその時点で成長が止まるため、熟したものを選ぶのがポイントです。冷やしすぎると甘みが減るため、8~10℃くらいがちょうど食べどき。アレンジしていただくなら、最盛の夏よりも、多少涼しさも感じられる9月こそ旬というわけです。
協力:add:PAINDUCE
TEXT & Photo:Pain Kitchen. Tetsuro Nanya