暑かった夏の締めくくりとなるお料理。栄養満点というよりは、爽やかに夏の終わりを味わえるプレートを取り揃えてみました。食材の特徴を上手に生かす工夫を楽しめるはずです。
冬瓜のスープ
鶏の出汁と野菜から取り出した冷製スープ仕立てで、冬瓜の果肉をいただきます。淡白な冬瓜は、あっさりとしたスープと相まって口当たりさえ涼しく感じます。
イワシのヴァプール、ジュレ包み
ヴァプールとはフランス語で「蒸気」の意味。イワシを蒸して柔らかな食感に仕上げ、色とりどりの野菜と一緒に、トマト水で作ったジュレに閉じこめました。見た目にも鮮やかで、イワシのふっくらとした味わいを、ジュレの柔らかさとともに楽しんでいただけます。
そうめんカボチャのガレット
そうめんカボチャを薄く引いてカリッとソテーし、その上にフォエグラのソテーをのせ、イチジクのソースで合わせました。そうめんカボチャはあっさりとした味わい。逆にフォアグラとイチジクソーズはしっかりとした口当たり。その組み合わせがユニークです。
冷たいペペローニと鴨
炒めたペペローニ(パプリカ)の皮を剥いて刻み、ワインビネガーなどの調味料でマリネ。細いパスタのカッペリーニと合わせます。これに柔らかくローストした鴨肉をのせていただきます。シンプルな味わいのパスタが、鴨肉本来の濃厚さを引き立てるのがポイントです。
鮮魚のポアレ、3色の野菜ソース
鯛の白身をポワレし、3色の野菜ソースで味覚の違いを楽しみながらいただきます。黄色のソースはトウモロコシ、緑はほうれん草、そしてグレーは焼きナス。甘く、あっさり、ほろ苦い。見た目の鮮やかさも味わいの一つです。
マチェドニア
マチェドニアとは、フルーツカクテルのこと。スイカを中心に、色とりどりの旬のフルーツをとりあわせた大人のデザートです。甘ほろ苦いスパークリングが、フルーツのカクテル感覚をさらに引き出してくれます。
協力:add:PAINDUCE
TEXT & Photo:Pain Kitchen. Tetsuro Nanya