食パンの保存方法ご存知ですか?パン屋さんで食パンを買ったとき、パンキッチンの動画を見てパンを焼いたとき、そのパンを食べ終わるまでどこに置かれていますか?翌日には完食というご家庭でしたらきっとパンも喜びますね。
保存料などを添加していないパンは、白いご飯と同じで時間の経過とともに劣化してしまいます。ほんの一手間かけるだけで鮮度を保ったままに、最後まで美味しくいただくことができますよ。 食べ終えるまで何日もテーブルの上!という方は是非ご参考ください。
◆ 食パン(パンドミ)の保存方法
- 粗熱が取れていれば袋に入れ口をしっかり閉じる
- 翌日中に食べられるのなら常温で置いてもOK
- 半日以上食べられない分は冷凍保存がおすすめ
- 個別にラップ+ジップ付き保存袋に入れ冷凍庫へ
◆ 食パンの冷凍方法
乾燥させないように新鮮なうちに即冷凍は、ご飯や肉類と同じ。冷凍保存する際は食パンなら1枚ずつ、小さなパンもひとつずつラップをし、更にジップ付保存袋に入れることで霜を防ぐことができます。ただし冷凍庫に入れていても劣化は進みますので1ヶ月を目安に、お早めに召し上がってくださいね。
次に冷凍保存したパンの解凍と焼き戻し(リベイク)についてもご紹介します。
◆ 生のまま食べるなら
自然解凍がおすすめ(室温で30分~60分)。
※電子レンジを使用するとパンのでんぷん質と水分に変化がおこり、冷凍前の状態から変質してしまうため解凍・温めはお勧めできません。
◆ トーストして食べるなら
- オーブントースターはしっかり予熱をかけて温めておく
- 自然解凍後にオーブントースターへ
- 冷凍のままオーブントースターに入れる場合はパンに水分を与える
(霧吹き、または手で軽く水分をかけるのでも可)
トースターまたはオーブンは必ず温めておく、パンに適度な水分を与えて焼く、この2点が美味しく焼き戻すポイント。理由はトースターが温まるまでの間にもパンの水分が奪われてしまうから。パンを過度に乾燥させないように”短時間でカリッと香ばしく”焼き戻せたら、美味しさが格段にアップしますよ。
ところで、冷凍庫で保存ができるのなら冷蔵庫ではどうでしょう?結論から言うと…冷蔵庫はパンの“保存”に適していません。冷蔵庫の中では常温で置くよりパンの乾燥と硬化=劣化が一気に進みます。パンにとっては過酷な環境…かわいそうですね…。
パンに適した保存方法で、やわらかな生地と風味をそのままに。そして丁寧なおいしいトーストを目指して。自分で焼いたパンもお店のパンも最後の1枚まで美味しく召し上がっていただけますように。
日々、教室を運営しながら自らも学び、パンに触れる暮らしの中での気づきや、パンを楽しむ皆さんへ伝えたい事を綴っていただきます。アトリエへちょっと立ち寄るような気持ちで、ご覧くださいね。
TEXT:Yumiko Sanda / Photo:Yumiko Sanda, Pain Kitchen