7月は梅雨と梅雨明け。ジメジメした暑さと日光の照りつけによる暑さの連続で体調不良にもなりがちです。この時期に嬉しいのが夏野菜シーズンの始まり。春に種を蒔き、夏に収穫される夏野菜は味覚も濃くてみずみずしい。火照った体を冷やすものや夏バテを防止するものが多く、上手な野菜の取り合わせを料理に生かしたいものです。
旬の食材1. 枝豆
主な産地:千葉、北海道
未成熟な大豆を枝のまま収穫するのが枝豆。塩茹でしてビールのおつまみにというイメージも強いですが、実は洋食との相性もよく、ポタージュやパスタにも多く使われるようになりました。食品としては豆ではなく、緑黄色野菜に分類。大豆と野菜、両方の高い栄養価を併せ持つのが特長です。
旬の食材2. 花ズッキーニ
主な産地:宮崎、長野
塩分を排出するカリウムを多く含むズッキーニ。見かけはキュウリに似ていますが、花を見ればかぼちゃの仲間であることがわかります。フランス・イタリア料理には欠かせない西洋野菜。花ズッキーニは雄花と雌花がありますが、レストランでは雌花が使われるのが多いようです。花の中の雄しべ、雌しべを除き、詰め物をしてソテーやフリット、蒸し物にしていただくのが一般的です。
旬の食材3. 鮎
主な産地:熊本、滋賀
清流を遡る、日本を代表する川魚。店頭で見かけることも少なくなりましたが、やはり夏になると恋しく、食卓にあれば嬉しくなります。7月はまだ若鮎。皮も骨も柔らかく、まだそれほど藻も食んでいないためあっさりした味わい。他の食材ととり合わせると、鮎らしさが光ります。
旬の食材4. バジル
主な産地:千葉、茨城
古代ギリシャでは「王様の薬草」といわれた、抗酸化作用の強い香草。爽やかな香りが特長です。日本に渡来したのは江戸時代と言われます。イタリア料理に多く用いられ、パスタやサラダ、ピザ、ソテーなど実に多様な場面で香り付けに使われます。緑の濃い夏が旬の季節です。
協力:Restaurant URA
TEXT & Photo:Pain Kitchen. Tetsuro Nanya