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パン作りをする人のためのパンキッチン

ひとつのパンができるまで~つながる食のデザイン展 食べることから、はじまる


今回は“ひとつのパンができるまで”を、【デザイン・クリエイティブセンター神戸主催:つながる食のデザイン展 食べることから、はじまる】よりご紹介します。

1個300g程のパン(バゲットは350g前後)を作るのには120本の麦穂が必要だそう。馴染みの店でいつものお気に入りのパンを買い、美味しくいただく。食べたいものが身近にあることは当たり前のように感じてしまいがちです。けれどパンに限らず、関わる多くの人の労働によって、便利に手元に届けられていることも忘れてはいけないですね。

それでは小麦粉はどのように、砂糖、塩、イースト、発酵種、水はどのような工程を経て、どれほどの手間と時間がかかり、製品(材料)になるのでしょうか。お子さんでも楽しみながら見て理解できるよう工夫された展示を、原材料から遡って一緒に見てみましょう。文末では展示を動画でご覧いただくことができます。文字は小麦粉(小麦)の工程のみ抜粋しています。

北海道十勝 樋詰農場にて

9月末 幡種機で種まき

肥料を散布し10月中旬に発芽

殺菌剤散布し翌年6月に出穂

7月になると穂は黄金色に

コンバインで収穫しすぐ乾燥

選別された小麦はアグリシステム(製粉会社)へ

表皮を削り石臼で製粉

2度のふるいをかけ小麦粉は計量充填され袋詰め

「スムレラT70」 25kg/6,090円 製品として出荷

デザイン・クリエイティブセンター神戸主催:つながる食のデザイン展 食べることから、はじまる

今年の新麦が産地から届きました!

他の材料も店に配達されいよいよ生地作り

ミキシング 8分

1次発酵 40分30分30分でパンチ 冷蔵発酵12時間(5℃)

分割300g 丸め ベンチタイム 50分

成形

2次発酵 50分

焼成 15分

1個280円のパンが焼き上がり 店頭にならびます

店員さんが購入したパンをショッパーに入れてくれます

さぁ いただきます!

ひとつのパンができるまで~つながる食のデザイン展 食べることから、はじまる

いかがでしょうか。
この展示は、ひとつのパンができるまでの工程や手間、コストなどを可視化することで、食べ物とお金との交換を考える、というもの。生産者の皆さんが作る作物が店に届くまでにも、パン作りにも多くの時間や人の手が加わっていることがわかります。

この新麦の季節が来ると…小麦が農作物であることを思い出させてくれます。収穫に感謝して、生命を大切にいただきたいですね。おいしく「食べること」から始めましょう。

◎展示会場の様子をご覧ください。


“ひとつのパンができるまで”
PAINDUCE・米山雅彦(シェフ)× NO ARCHITECTS・西山広志(建築家)
原料からパンができるまで、生産者から購入者の手に渡るまでには、たくさんの人や場所、時間を経ている。お店に並ぶパンを見ただけでは、想像することは容易ではない、毎日繰り返す食べ物とお金の交換について、一度考えてみる機会をつくりだす。
協力:樽井香(イラストレーター)、宮下昌久(家具作家)、アグリシステム株式会社、新光糖業株式会社、株式会社脱サラファクトリー、株式会社トクラ大阪、日仏商事株式会社

【つながる食のデザイン展 食べることから、はじまる展示】
会期:2017/10/7(土)-22(日)11:00~19:00 (終了しました)
場所:KIITOホール ギャラリーA
主催:デザイン・クリエイティブセンター神戸
http://kiito.jp/

家庭製パン講師として、自らパン教室を主宰する、さんだ ゆみこさん。ブーランジェリーシェフとの交流も広く、様々な活動されています。さんださんは、「自宅で作るパンのいいところは、自分で選んだ安心の素材で自由に焼き上げたパンを大切な人と食べるひととき。」 と言います。
日々、教室を運営しながら自らも学び、パンに触れる暮らしの中での気づきや、パンを楽しむ皆さんへ伝えたい事を綴っていただきます。アトリエへちょっと立ち寄るような気持ちで、ご覧くださいね。

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